マッチポイント【Match Point】
2006年 05月 20日
大好きなウディ・アレンの新作!イチ早く見てしまいました♪去年のカンヌでも話題になってましたよね。
今回は、近年のウディ作品らしからぬ、シリアスで緊張感のある映画でした。ロンドンの上流階級が舞台の、欲望と愛に挟まれた男の運命。ストーリーはシンプルで、ある男のたどる運命、がテーマなんだけど、彼は元テニスプレイヤー。で、「マッチポイント」というたとえが出てくるわけです。
神経質でしゃべりすぎな男は影を潜め、落ち着いてわざとクラッシックにした作りや、NYからロンドン、Jazzからオペラへと舞台をがらっと代えての本作。これだけ今までのパターンを崩しても、やはりハっとするシーンや感情的なシーンではウディだなぁ、と思う部分も多く、さすがです。最後まで持続する緊張感も、やりすぎではなく心地よい。
この映画はなんといっても、スカーレット・ヨハンソンが素晴らしい!の一言に尽きる。もちろん、主人公のジョナサン・リース・マイヤーズもいい仕事してるけど、彼女の魅力の前ではかすんでしまう。目がスカーレットにクギヅケ。こんなに美しく危険な魅力を放つスカーレットを見たのは初めてかも。クラシカルな外見に、イノセントな魅力っていうのが今までのイメージだったけど、これは間違いなく男を惑わす、ファム・ファタルにぴったり。この映画の彼女を見るだけでも、価値はあるでしょう。さすが「世界で一番セクシーな女優」ですね。昔から好きだったけど、これから年を取ったらもっともっと魅力が増して、どんなことになってしまうんでしょ・・・・ワクワク(笑)
豪華で、将来の保障された暮らし。sweetな奥さん。それでも、男はああいう女に弱い。彼のたどった運命とは・・・・彼は果たして、マッチポイントに勝ったのか、負けたのか??偶然は彼に味方をしても、罪は一生彼の中に残る。
「さよなら、さよならハリウッド」「メリンダとメリンダ」に続いて見たけど、これが間違いなく一番いい出来です。もちろん、肩の凝らないコメディとしての映画もいいけど、ディープで緊張感のあるこういう映画も好きです。ただ、キャラクターに感情移入しにくいのでGreat!!とは言いづらいかな。。。。期待しすぎた部分もあり。
イギリス英語がちょっと聞き取りにくい部分もあったけど、ストーリーがシンプルなので比較的わかりやすかったです。日本公開は多分今年の秋、たぶん恵比寿ガーデンシネマかな?
スカーレットに惚れて、次回も彼女を主人公に「スクープ」という映画を作ってしまったウディ。結婚しなきゃいいけど(笑)
NOTE
監督:ウディ・アレン
出演:ジョナサン・リス・マイヤーズ、スカーレット・ヨハンソン 、エミリー・モーティマー、マシュー・グッド
2005年 アメリカ
Match Point Official site (English)
2006.5.20 ★★★★
by usamari
| 2006-05-20 20:29
| ま/や/ら/わ行の映画