movie+music+love=maimai


by usamari
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

ナイロビの蜂 【THE CONSTANT GARDENER】

b0033799_21395997.jpg

庭いじりが趣味の、おとなしい英国外交官である主人公と、慈善活動に活発な妻。アフリカのナイロビで妻が何かの活動をし、何者かに殺されてしまう。捜査打ち切りになる中、夫は一人妻が何をしていたのか真相を探り、妻への想いを深めていく。

アフリカでは、新薬を作るため大手の製薬会社が人体実験を行っている。妻はその証拠を突き止め、殺されてしまう。製薬企業と官僚、世界の多国籍企業。アフリカという貧困、混乱した大陸で行われている人体実験。この映画自体はフィクションだけど、そのこと自体はノンフィクションだと思う。周りの裕福な先進国は、それを知っていて決して止めず、それどころか商売道具にしている。アフリカを食い物にして、栄えている日本を含む先進国。

監督のフェルナンデス・メイレレスは前作「シティ・オブ・ゴッド」でブラジルのスラム街の様子を、スピーディなカメラと乾いた演出で見事に切り取っていた。この作品も、アフリカの土ぼこりのする黄色い大地、夫婦の親密な様子を描くドキュメンタリータッチの映像、サスペンスシーン、青く冷たいイギリスのシーンと素晴らしい仕事を見せています。ロケならではの圧倒的な風景の美しさは必見。

この映画はサスペンスであり、ラブストーリーであり、アフリカの問題提議映画でもある。妻に近づくために、主人公が最後にした行為は究極。こんなラストだと思わなかったけど、結局何かに気づいて正しいことをしようとした人物は、そうなるしかない運命なんだろう。

気が強く、美しい妻を演じたレイチェル・ワイズはアカデミー助演も納得の演技。わがままで危なっかしいけど、とても魅力的な女性。レイフ・ファインズの静かな苦悩の演技も良かった。大げさな演出がなく、地味な映画に見られがちだけど観ておくべき映画のひとつです。

子供達のキラキラした瞳と笑顔が忘れられない。

Note
監督:フェルナンド・メイレレス
出演: レイフ・ファインズ レイチェル・ワイズ ユベール・クンデ
2005年 イギリス

2007.1.15 ★★★★☆
[PR]
by usamari | 2007-01-15 21:44 | た/な/は行の映画