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by usamari
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ホテル・ルワンダ 【HOTEL RWANDA 】

b0033799_22352480.jpg「ナイロビの蜂」と立て続けに見た、アフリカを舞台にした映画。1994年のアフリカ。ルワンダで民族対立が原因の大量虐殺事件が発生、欧米諸国や国連の無策が被害を拡大させる中、1200人もの人々をホテルに匿い、話術と知略を武器にその命を守り抜いた一人のホテルマンの奇跡の逸話を映画化。

俗に言う「ルワンダの大虐殺」を映画化。名前は知っていたものの、詳しい内容を知らず恥ずかしい限り。こんなことが行われていて、こんな人がいたのかと改めて知ってよかった。1994年なんて、ついこの間の出来事。たった12年前に、民族同士「ナタ」で殺しあう悲劇が起きていたなんて。今でも、世界のどこかで殺し合いが続き、隣同士が殺しあう。アイルランドの内戦を描いた「麦の穂をゆらす風」を思い出した。

主人公のホテル支配人は、最初家族だけを助けようと思う。でも、大量の死体、難民を見ているうちに家族を逃がして、自分はその難民達のために残ろうと決意する。聖人でもなく、普通の人間だったというのがうまく描かれていて、彼の苦悩に共感する。

やりきれないのは、ルワンダを見捨てる国連、各国の軍隊。これがイランやイラク、サウジアラビア、石油の取れる国であれば各国はこぞって軍を送って介入するくせに、何の価値も見出せないと後は勝手に殺し合いでもやってくれ、と軍を撤退させてしまう。何のために国連はあるのか?印象に残るのは、ジャーナリストのフォアキン・フェニックスが虐殺の映像を撮り、ニュースに載せるという。それを聞いた主人公が

「よかった、これで各国が助けに来てくれる」
「来なかったら?」
「あの映像を流したら来るさ」
「あのニュースを見ても、「酷いわね」と言ってディナーを続ける。そんなもんさ」

というやりとり。これは、私を含む日本人、先進国、世界中に言えること。その通りで、だからこそ恐ろしい。

「知る」ということは大事なこと。最初、この映画は日本で公開される予定はなかったけど、各映画祭での高い評判、ドン・チードルの演技の素晴らしさを観たいと一部の映画ファンが署名してやっと実現。こういう映画はどんどん公開して、皆が「知る」べきなのに、その機会さえ失われるところでした。

「ナイロビの蜂」と「ホテル・ルワンダ」を続けて観て、アフリカの様々な問題と歴史を知って思ったことがひとつ。世界は、アフリカがこのまま貧困と混沌の国であることを望んでいるんじゃないか・・・・そのほうが、他の先進国が儲かる。世界はそういう風に出来ているんじゃないか。そんな恐ろしいことを考えてしまった。

とにかく、この2本は見てほしい。と思わせる映画でした。

Note
監督:テリー・ジョージ
出演:ドン・チードル ソフィー・オコネドー ホアキン・フェニックス ニック・ノルティ
2004年 イギリス/イタリア/南アフリカ

2007.1.15 ★★★★★
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by usamari | 2007-01-15 22:35 | た/な/は行の映画