最近DVDで観た映画たち
2007年 07月 30日
DVDで観た映画たち。。。
●ラストデイズ
ガス・ヴァン・サント監督がまたまた作りました。実験?映画。
もーーー前作「ジュリー」だっけ??が久々に寝た映画だけあって、これはどうかなぁと思いましたが。。。ニルヴァーナのカート・コバーンをモデルに、「ロックスターが自殺するまでの3日間」がテーマなだけに、とりあえず最後まで観れました。でも、やっぱりセリフもほとんどなく、ずっとブツブツダラダラしている映画なので正直面白くはなかったな。もうすこし観客を楽しませてくれー。カート?を演じたマイケル・ピットはほんと似ていて、時折ハっとしてしまった。カートが生きているかのよう。。。。そういう意味では良かったのかな。
★★☆
●レント
ミュージカルモノがそんなに好きではない私。
ブロードウェイで有名になったレント。
曲のひとつひとつがステキで、心に来るものがありました。が、ストーリーはどうでしょう。うーん。80年代末だからっていうのもあるかもしれませんが、エイズ・・・自分はエイズで、たまたま好きになった下の階の女の子もエイズ。たまたまケガをした人はエイズでゲイ、それを助けた相手もドラッグクィーンでエイズ。現実にあることだったのかもしれないけど。。。どうしても、「チーム・アメリカ」の冒頭のシーンを思い出してしまう(このRENTをおちょくったミュージカルシーンから始まるんだけど、皆エイズだ!という歌(笑))
死ぬ間際まで、人を愛して、愛されて死にたい。それは理想だけど・・・・あんなにストレートに、愛に夢に生きるっていうのはもう難しい年頃の私。なんだか、うらやましくなってしまった。素直にこういう映画を見れなくなった私は、ひねくれ者??
★★★☆
●セレブの種
インサイド・マンといい、ここ最近のスパイク・リー監督作品は、あまり好きになれず・・・・テーマも面白いし、熱いモノは感じるんだけど、ストーリーの構成がやや散漫な印象。見せ方は相変わらず面白いんだけどね。「25時」までは良かった。
これは、エンロンに代表されるような内部告発、黒人社会の中での差別、精子提供の倫理性、といったことがテーマ。
テーマを詰め込みすぎて何が言いたいのか良くわかんなくなってしまった、というのが正直な印象。それもまた彼の特徴だけど、昔はテーマが1つで、それに対して言いたいことが沢山で散漫になっちゃったよ!という感じだったのだけど。
レズビアンのカップルに、精子提供をする。種だけ植えて親権放棄してしまえば、違法ではないんだろうけど、道徳的・倫理的にどうなの?!という。・・・・でも、レズビアンの彼女達も幸せだったらいいんじゃないかなぁ。ある意味人助け、だもんね。
最終的に、主人公はレズの元彼女、その彼女2人共に子供を産ませて、家族5人で幸せに暮らしましたとさ、という。家族の形や幸せはそれぞれ、ってことなのかもね。
★★★☆
●ダーウィンの悪夢
1匹の魚から、アフリカの現状を切り取ったドキュメンタリー。
アフリカ、世界第二位のビクトリア湖に外来種である「ナイル・パーチ」という肉食魚を「誰か」が放流したことにより、在来種はいなくなり、生態系が崩れた。が、白身の美味しいナイル・パーチは食用としてヨーロッパ・日本などに高値で輸出、地元は潤い、大産業となる。今となってはこの魚ナシではビクトリア湖のあるタンザニア・ムワンザは失業者で溢れてしまう。ナイル・パーチに頼りきる人々。
そのため社会格差が生まれ、ストリート・チルドレンが町に溢れる。ストリート・チルドレン、輸出貨物のパイロット、パイロットに群がる売春婦、魚肉加工会社のガードマン、漁師、ナイル・パーチに関連する人々を追ったドキュメンタリーだが。。。
正直、私はピンと来なかった。もっともっと考えさせてくれる内容のものかと思ったけど、タンザニアだけではなく、アフリカ全体に広がる貧富の差や紛争の問題は、魚が悪いわけでもないし、じゃあなにが原因かまでは踏み込まず、どのインタビューも全体的に浅い印象。魚と輸出、そしてその輸出国ヨーロッパからくる貨物機に武器が積んであるという「憶測」の批判、こじつけのようにしか思えないところもある。
生のアフリカ、として現地の映像はとても興味深い。高価なナイル・パーチは地元民は食べれず、加工した残骸を集めて干して揚げて町で売る。その干すシーンがもう、衝撃的。ドロドロで、ウジの沸きまくっている魚・・・・画面から悪臭が漂ってくるよう。おぇ。
アフリカの色々な問題を提起するのであれば、ナイロビの蜂」「ホテル・ルワンダ」「ブラッド・ダイヤモンド」などのほうが考えるきっかけになっているのではないか。映画として優れている、というのは大事。ドキュメンタリーだったら、もう少し踏み込んで欲しかった。
ただ、梱包材を燃やした煙を麻薬代わりに吸ったり、売春、両親がなくケンカばかりしているストリート・チルドレン達の現状は、監督フーベルト・ザウパーの客観的な目線が胸を打った。
★★★☆
●王の男
韓国史上最悪の暴君として韓国で今も語り継がれる実在の王、燕山君(ヨンサングン)をモチーフに、その暴君に気に入られたことで運命を狂わされていく2人の芸人の姿をドラマティックかつ絢爛豪華に綴る歴史巨編。
もちろんその芸人たちはフィクションなんだろうけど、このヨンサングンという王様がまたすごい。チャングムよりちょっと前の時代の王様らしいけど、、、そういう意味で、歴史モノとしてとても興味深かった。
そして、独特のその時代の「芸」。コメディや高度な曲芸を組み合わせたショーは、とても面白かった。それぞれのキャラクターを演じる役者がまたすごくて、主人公の芸人としてのプライドを持った男、そしてヨンサングン役の俳優の狂いっぷり、トリハダが立ちそうでした。
物語りも丁寧で、画面も迫力があった。
こういう韓国歴史モノはいいね!
★★★★☆
●ラストデイズ
ガス・ヴァン・サント監督がまたまた作りました。実験?映画。
もーーー前作「ジュリー」だっけ??が久々に寝た映画だけあって、これはどうかなぁと思いましたが。。。ニルヴァーナのカート・コバーンをモデルに、「ロックスターが自殺するまでの3日間」がテーマなだけに、とりあえず最後まで観れました。でも、やっぱりセリフもほとんどなく、ずっとブツブツダラダラしている映画なので正直面白くはなかったな。もうすこし観客を楽しませてくれー。カート?を演じたマイケル・ピットはほんと似ていて、時折ハっとしてしまった。カートが生きているかのよう。。。。そういう意味では良かったのかな。
★★☆
●レント
ミュージカルモノがそんなに好きではない私。
ブロードウェイで有名になったレント。
曲のひとつひとつがステキで、心に来るものがありました。が、ストーリーはどうでしょう。うーん。80年代末だからっていうのもあるかもしれませんが、エイズ・・・自分はエイズで、たまたま好きになった下の階の女の子もエイズ。たまたまケガをした人はエイズでゲイ、それを助けた相手もドラッグクィーンでエイズ。現実にあることだったのかもしれないけど。。。どうしても、「チーム・アメリカ」の冒頭のシーンを思い出してしまう(このRENTをおちょくったミュージカルシーンから始まるんだけど、皆エイズだ!という歌(笑))
死ぬ間際まで、人を愛して、愛されて死にたい。それは理想だけど・・・・あんなにストレートに、愛に夢に生きるっていうのはもう難しい年頃の私。なんだか、うらやましくなってしまった。素直にこういう映画を見れなくなった私は、ひねくれ者??
★★★☆
●セレブの種
インサイド・マンといい、ここ最近のスパイク・リー監督作品は、あまり好きになれず・・・・テーマも面白いし、熱いモノは感じるんだけど、ストーリーの構成がやや散漫な印象。見せ方は相変わらず面白いんだけどね。「25時」までは良かった。
これは、エンロンに代表されるような内部告発、黒人社会の中での差別、精子提供の倫理性、といったことがテーマ。
テーマを詰め込みすぎて何が言いたいのか良くわかんなくなってしまった、というのが正直な印象。それもまた彼の特徴だけど、昔はテーマが1つで、それに対して言いたいことが沢山で散漫になっちゃったよ!という感じだったのだけど。
レズビアンのカップルに、精子提供をする。種だけ植えて親権放棄してしまえば、違法ではないんだろうけど、道徳的・倫理的にどうなの?!という。・・・・でも、レズビアンの彼女達も幸せだったらいいんじゃないかなぁ。ある意味人助け、だもんね。
最終的に、主人公はレズの元彼女、その彼女2人共に子供を産ませて、家族5人で幸せに暮らしましたとさ、という。家族の形や幸せはそれぞれ、ってことなのかもね。
★★★☆
●ダーウィンの悪夢
1匹の魚から、アフリカの現状を切り取ったドキュメンタリー。
アフリカ、世界第二位のビクトリア湖に外来種である「ナイル・パーチ」という肉食魚を「誰か」が放流したことにより、在来種はいなくなり、生態系が崩れた。が、白身の美味しいナイル・パーチは食用としてヨーロッパ・日本などに高値で輸出、地元は潤い、大産業となる。今となってはこの魚ナシではビクトリア湖のあるタンザニア・ムワンザは失業者で溢れてしまう。ナイル・パーチに頼りきる人々。
そのため社会格差が生まれ、ストリート・チルドレンが町に溢れる。ストリート・チルドレン、輸出貨物のパイロット、パイロットに群がる売春婦、魚肉加工会社のガードマン、漁師、ナイル・パーチに関連する人々を追ったドキュメンタリーだが。。。
正直、私はピンと来なかった。もっともっと考えさせてくれる内容のものかと思ったけど、タンザニアだけではなく、アフリカ全体に広がる貧富の差や紛争の問題は、魚が悪いわけでもないし、じゃあなにが原因かまでは踏み込まず、どのインタビューも全体的に浅い印象。魚と輸出、そしてその輸出国ヨーロッパからくる貨物機に武器が積んであるという「憶測」の批判、こじつけのようにしか思えないところもある。
生のアフリカ、として現地の映像はとても興味深い。高価なナイル・パーチは地元民は食べれず、加工した残骸を集めて干して揚げて町で売る。その干すシーンがもう、衝撃的。ドロドロで、ウジの沸きまくっている魚・・・・画面から悪臭が漂ってくるよう。おぇ。
アフリカの色々な問題を提起するのであれば、ナイロビの蜂」「ホテル・ルワンダ」「ブラッド・ダイヤモンド」などのほうが考えるきっかけになっているのではないか。映画として優れている、というのは大事。ドキュメンタリーだったら、もう少し踏み込んで欲しかった。
ただ、梱包材を燃やした煙を麻薬代わりに吸ったり、売春、両親がなくケンカばかりしているストリート・チルドレン達の現状は、監督フーベルト・ザウパーの客観的な目線が胸を打った。
★★★☆
●王の男
韓国史上最悪の暴君として韓国で今も語り継がれる実在の王、燕山君(ヨンサングン)をモチーフに、その暴君に気に入られたことで運命を狂わされていく2人の芸人の姿をドラマティックかつ絢爛豪華に綴る歴史巨編。
もちろんその芸人たちはフィクションなんだろうけど、このヨンサングンという王様がまたすごい。チャングムよりちょっと前の時代の王様らしいけど、、、そういう意味で、歴史モノとしてとても興味深かった。
そして、独特のその時代の「芸」。コメディや高度な曲芸を組み合わせたショーは、とても面白かった。それぞれのキャラクターを演じる役者がまたすごくて、主人公の芸人としてのプライドを持った男、そしてヨンサングン役の俳優の狂いっぷり、トリハダが立ちそうでした。
物語りも丁寧で、画面も迫力があった。
こういう韓国歴史モノはいいね!
★★★★☆
by usamari
| 2007-07-30 20:43
| 映画あれこれ