movie+music+love=maimai


by usamari
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それでもボクはやってない

ひじょーに、怖い映画です。

「Shall we dance?」の周防監督の最新作。やっとDVDで見ました。

乗車率250%の朝の通勤電車で、女子中学生に痴漢に「間違われ」てしまった26歳フリーター。やってません、と普通に否認しているだけなのに、あれよあれよと逮捕、取調べ、留置、裁判。警察の「やっているだろう」という前提の取調べは、調書が勝手に書かれて、裁判で有利な証拠になってしまう。

犯罪を認めたほうが罰金だけでその日に釈放、無実の人のほうが大変な負担を負うというのはどうなの?犯罪しても認めたほうが楽、無実のほうが大変って。

警察も、検察も、裁判官も、「犯罪者」という前提の下で全てを機械処理的に進めていくから当の本人の主張なんてないも同然。1日に何件もの案件をかかえ、有罪にしたほうが警察、検察の面目が立ち、評判が良くなるというシステムはどうなんだろう。高潔な場でなければならないのに、結局は全て個人の利益。

裁判所は、真実・無実を見極める場所じゃないという現実。やってないんだから、有罪にならないだろうと思ったら大間違い。人が人を裁くという難しさを思い知った。

などなど、色々なことを考えさせられた。これを見ておくと、警察の調書に納得しないままサインをするのはとにかくやめようと思う(いや、そういう状況にならないことが一番だけど)。

映画としても非常に良くできていて、考え抜かれたセリフや画面の構図、全体的に丁寧な作りで重いテーマながら一気に飽きることなく見れた。毎朝満員電車に乗るサラリーマンの皆さんは必見。電車で怪しい動きは絶対しちゃいけませんよ!

しかし、こういういい邦画が最近増えて嬉しいなぁ。

2007.12.1 ★★★☆
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by usamari | 2008-01-25 14:47 | あ/か/さ行の映画