movie+music+love=maimai


by usamari
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カテゴリ:た/な/は行の映画( 39 )

ボビー【BOBBY】

映画館で見逃してしまった。思ったよりだいぶ良かった!!!とりあえず、テーマとキャストだけでもう見たい!度が高かったのです。

監督はあのエミリオ・エステヴェス(チャーリー・シーンの兄、マーティン・シーンの息子ね)。正直、彼にここまでの才能があるとは思わなかった。

1968年6月5日、時期アメリカ大統領候補として大きな期待を寄せられていたロバート・F・ケネディ上院議員が暗殺された。その暗殺されたホテルを舞台に、居合わせたさまざまな人々を通してアメリカの悲劇を描くグランドホテル形式のドラマ。

出てくる主要人物は20名以上、エピソード、人種も様々。選挙事務所の人々、ボランティアの若者、戦争に行くのを止めるために結婚するカップル、大物歌手とそのダンナ、浮気するホテル支配人とその妻、退職したドアマン、レストランで働く移民たち。正直、いらないなぁと思うエピソードもあるし、つなげ方が荒っぽい感じもするけど、中には当時のアメリカの情勢が見えるようなものもあり、興味深い。

キャストは実に豪華!アンソニー・ホプキンス、デミ・ムーア、シャロン・ストーン、ヘザー・グレアム、ウィリアム・H・メイシー、リンジー・ローハン、イライジャ・ウッド、ローレンス・フィッシュバーン、クリスチャン・スレイター、ヘレン・ハントなどなど書ききれず。。。デミ・ムーアとシャロン・ストーンの女性ならではのシーンがとっても良かった。シャロン・ストーンの安っぽいメイクや年取った疲れ加減に、女優根性を見た気がした。(あ、デミのダンナのアシュトン・カッチャーもちらっと出ていたような)

時折、当時の実際の映像やボビーの肉声のスピーチを使ったのはとても効果的。暗殺シーンとそこにかぶさるスピーチは、涙なしでは見られません。ほんとに、ほんとに惜しい人を亡くしたんだなぁ。。。ボビーが生きていたら、大統領になっていたら、今頃こんなアメリカにはなっていなかったのかもしれない。とさえ思わせます。

ボビーが当時の小学生に語っていた内容で、「これから近い未来、N.Yはみんなが毒ガスマスクをしているかもしれない。このままで行ったら空気が汚染され、大変なことになる。車のガスの規制や環境問題が大事だ」というようなことを言っていて、空気汚染じゃないけど9.11の後、毒ガスマスクほんとにしていたよなぁ。。。とか、ボビーのスピーチの内容は、怖いくらいに先見の明があって説得力があります。

歴史ものってなんか難しそう、って思うけど、これは楽しみながら見れるのでホントお勧め。アメリカの歴史を知るためにも是非!

2007.8.15 ★★★★☆
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by usamari | 2008-01-25 15:07 | た/な/は行の映画
これまた映画館で見そびれた作品。

ビヨンセ、ジェイミー・フォックス、エディ・マーフィ、ダニー・グローバーが出演、そしてアメリカン・アイドルのジェニファー・ハドソンがアカデミー助演女優賞受賞という豪華なミュージカル。

モデルはどうやらダイアナ・ロスがいたシュープリームスのようだけど、私はあまり知らないのでその辺のウンチクはなんとも。とにかく60年代から70年代風の歌と音楽のショーの迫力はすごい!豪華でザ・エンターテインメントという感じ。

内容は売れないガールズグループの成功の物語で、目新しいものはなく、ベタベタなストーリー。栄光と挫折、仲間の裏切り、そして人生を見直すという。内容はあまりピンとこなかったなーーー。

この映画でよかったのはビヨンセの美しさとエディ・マーフィの演技。ジェニファー・ハドソンに食われてる、といわれるけどビヨンセはまさしくカリスマ。見ているだけで満足~ペネロペ・クルスと同じくらい、もっと見ていたい・・・と思わせる美しさ。エディ・マーフィーの深みのある演技、落ち目のスターという役どころが今のエディとかぶって、なんだか切なかった。ステージ上のエディは輝いていて、楽しくて、素敵でした。

助演女優賞のジェニファーは外見がアレだけに、歌は確かにうまいけど・・・・という感じ。演技もうまくないしね。正直、途中から彼女の歌に飽き飽きしてしまって、それで楽しめなかった気がする。ソウルといえばそうなんだけど、くどい。結局辞めさせられたのも自分のわがままのせいだし、大して生まれ変わってないじゃん、と思った。それを演歌のように歌い上げられても・・・彼女の歌声は、私には向かなかったようです。

監督のビル・コンドンは「シカゴ」の脚本家であり、「ゴッド・アンド・モンスター」の監督だから結構期待していたんだけど、これは作品賞ノミネートされなかったのも納得。主演が誰なのか、明確にわからなかったので誰に共感していいかもわからず、散漫な印象。

ショーの豪華さ、ビヨンセの美しいコスプレ?は満足だったのでまぁこんなもんかな、という感じ。それにしてもジェニファー・ハドソンこそがドリーム・ガールだね!関係ないけどアメリカンアイドルシーズン6のメリンダがこういう風にデビューしてくれたら嬉しいな。

2007.9.9 ★★★
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by usamari | 2008-01-25 14:55 | た/な/は行の映画

ヘアスプレー【HAIRSPRAY】

やっと見てきたよーーー!10月中旬より公開の「ヘアスプレー」。この映画は元々、あの変態監督ジョン・ウォーターズがオリジナル。伝説の女優(?)ディヴァイン、新人リッキー・レイクが話題を呼んだミュージカルです。

60年代、ボルティモア。超おデブさんの女子高生トレーシーは、歌と踊りが大好き!偶然、地元TVのショーへ出る機会があり一躍人気者に。でも、美人でスリムなライバル母娘がトレーシーとこれまたおデブの母に罠を仕掛け、トラブルに巻き込まれてしまう。そんな中、一大イベント「ミス・ヘアスプレー」コンテストが迫ってきて・・・・?!

とにかく明るく楽しく、素直に見れる映画です。とはいえそれだけではなく、人種差別もテーマなのです。60年代はまだ黒人に対する差別があり、ボルティモアのような田舎ではまだ激しくて、トレーシーのような自由な考えの持ち主は少ない。でも、トレーシーの家族や友達が味方になり、田舎町の考えを変えてゆく。

新人のニッキー・ブロンスキーちゃんが超デブなのにキュートで、歌も踊りもカワイイのです。最後には美人に見えてくるから不思議。人間外見じゃないのね、っていう見本のような映画。オリジナルの毒っ気が薄まっている分、万人ウケしてハリウッドらしい映画になっていますが。。。

ファットボーイ・スリムのミュージックビデオでのダンスが見事だったクリストファー・ウォーケンのダンスも必見。ミシェル・ファイファーのイヤな女っぷりも天晴れ。クィーン・ラティファの迫力、今アメリカで大人気のザック・エフロンの爽やかさ、キャストも豪華!ザックは日本じゃまだそんなに認知度がないので、この機会にチェックしてみては!10月頭にプロモーションで来日予定。

ただ・・・・
ジョン・トラボルタ(デブのお母さん役。女装でキモい。。)はどんなもんだろ。歌も下手だしダンスはデブの特殊メイクしているからかキレがなく、とにかく異様に浮いてます。この映画の条件が、「お母さん役は女装、主演は新人」ということで始まったので(昔のオリジナルがそうだったから)、まぁトラボルタなら話題性もあるだろうということだと思うけど。。。サタデー・ナイト・フィーバーのトラボルタが好きだった人は泣くよ(笑)

でもとにかく冒頭から踊りだしたくなるくらい、キュートでワクワクする映画です。60年代の衣装もとってもカラフルで、目にも楽しいミュージカル。久々に素直に「面白かった!」と言える映画でした。映画館でぜひ!

2007.09.14 ★★★★☆
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by usamari | 2008-01-25 14:54 | た/な/は行の映画
思い入れの強い作品。なぜなら、ジェームズ・エルロイの原作ファンだから!映画館で見そびれてしまったけど、やっと見れました。

何度も何度も読んだ原作。でも、監督がブライアン・デ・パルマだからどうかなぁと思ってました。随所にデ・パルマらしさが出てたし、40年代の暗黒の雰囲気もほどほど、原作の持つオドロオドロしさは薄く、あの原作をよくまとめたなぁとも思ったし、というか、ようは中途半端。

ハリウッドで実際にあった娼婦"ブラック・ダリア"殺人事件。なぜ2人の刑事がこの事件に狂わされてしまったのか、2人のファム・ファタル(運命の女)の存在、ノワールの匂いプンプンなのにどうもなりきれず。同じエルロイ原作の「L.A.コンフィデンシャル」が良く出来すぎていて比較されちゃうのもかわいそうだけど。

ジョシュ・ハートネットとアーロン・エッカートじゃ役不足だったかな。いやいい男だけどね。体もいいしね。でももっとこう、ワルっぽくて危ない匂いのする、色気のある男がよかったなースマートな悪徳警官役。。。ってそういう役者がいないのか。。。L.Aの曲者俳優を使ったアンサンブルキャストは、今思うと奇跡。キム・ベイシンガーもすばらしかったしね。

スカーレット・ヨハンソンはああいう古い時代の格好が似合う似合う。でも、もっと悪女役がよかったからヒラリー・スワンクの役が合っていたかも。てか、ヒラリー・スワンク・・・・明らかにミスキャストじゃ・・・美人?とびきりの美女なのか?とずっと頭に「?」が付いたまま見てしまったよ。いや、きれいだけど色気がね。

死体発見前後の映像(映画ならではのマジック)、スローモーション、そしておなじみの階段アクション(?)影の演出、デ・パルマ節が所々にあり、映像を堪能できました。

一番良かった(印象に残った)のは、フィオナ・ショウの怪演。お見事。ハリポタのペニチュア叔母さんの人ね。

複雑な原作にしてはすっきりまとめて、わかりやすかったし映像になったことで良くなった部分もあったけど、なんか惜しいなーという1作。原作が良すぎるからか。いや、それでもデ・パルマさんだから許せるしキライにならないよ!「ミッション・トゥ・マーズ」ほど酷くなかったから許すよ。。。さ、また原作読み返そう。

2007.9.23 ★★★
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by usamari | 2008-01-25 14:52 | た/な/は行の映画
もしかしたら、シリーズの中で一番期待していたかも(1作目以外では)。なんせ、ハリーが反抗期になってかなりダーク&複雑な内容になっているので、見ごたえがあるんだろうなぁと。

私は原作大ファンなので、そのおさらいをしている気分だったけど、これ、原作読んでない人には物足りないんではないだろうか。。。説明というか伏線がなさすぎる。まぁ、原作が長すぎるのでまとめるのは無理か。関係ないと思われるところは本当にバッサリ切ってしまい(ロンとハーマイオニーが監督生になるところや、クイディッチシーンは全くナシ)、この先の展開に関係ないのかもしれないし、良くまとめたなぁ。と。

冒頭からすでに登場人物の説明はなく、みなさん知ってますよね??という感じで始まるので覚えてない人は戸惑うかも。でも不死鳥の騎士団のメンバーくらいちゃんと紹介してあげてもよかったのでは(笑)

でもやはり、ハリーらの成長が著しく、もう青年のような外見なので14歳と言われても・・・・苦笑。という感じ。変人なはずのルーナが思ったより可愛かった。そして、脇を固める俳優陣はもう安心して観れる名優揃いなのでその豪華感も楽しい。しかし、ヴォルデモートがレイフ・ファインズって顔にその面影全くなくて、レイフである必要があるんだろうか。

もう少し、ハリーやダンブルドア校長、ロン、ハーマイオニーの心理描写が深かったらよかったかな。あまりにも展開が速く、いろんなことが次々に起こるので感情移入がしにくい。

最高傑作!ではないけれど(てか、ハリポタ映画に最高傑作ってある??)原作ファンとしては想像を映像で楽しめたということで、よかったのでは。でも、そろそろお子様にはキツい映画になってきているな。複雑すぎてもうついていけないよ、きっと。

余談ですが、私はウィーズリーの双子が大好きです。あの二人が学校を去るところを、もっともっとかっこよく盛り上げて欲しかった。

★★★☆
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by usamari | 2007-07-30 20:27 | た/な/は行の映画
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いやーーー良かった。

ペドロ・アルモドバルの最新作。主演のペネロペ・クルスと脇を固める6人の女優が全員カンヌで女優賞に輝いた、というウワサの映画。

ストーリーに関しては、予備知識ナシで見たのですが、それがまた良かったのかも。アルモドバルなら、ハズレなし!というのが改めてわかった。

スペインはラ・マンチャの村の女性達はたくましく、したたかで、美しい。ストーリーはサスペンス、母と娘の確執と許容、そして帰郷への想い、今までのアルモドバルにしてはそこまで変質的でもなく、観やすい作品。冒頭から、あれっ!こう来るか!!と良い意味で期待を裏切られ、テンポ良くストーリーが進んで行き、クギヅケになって思わずラストでは泣いていました。

とんでもないことが起こっていても、彼の映画はそれがサラっとエピソードのひとつ、伏線のひとつとして描かれ、根底にあるテーマがしっかりしているから、ブレることがない。どんなにシリアスなことが起こっていても、コメディのように笑えるかと思いきや次のシーンは残酷な場面だったり、感情の揺さぶり方が名人芸です。

相変わらずカメラワーク、色使いも冴えていて、いくつかのシーンははっとするほど。だから、彼の映画は印象に残るシーンばかり。ペネロペの胸を真上から撮り、包丁を洗うシーン。お母さんが、ベッドの下から娘の足を見ているシーン。真っ赤な血の色。などなど。ペネロペが、ボルベールという歌を歌うシーンは素晴らしい。

ペネロペ!!!トム・クルーズの元彼女、ちょっとカワイイけど・・・あまり好きじゃないなぁと思っていたら!!もう、すごい女優さん。今まで気づかなくてごめんよ。と謝りたくなった。容姿の素晴らしさもさることながら、深みのある演技、感情の表し方に圧倒された。やっぱり英語での映画より、母国の映画がいいんだろう。どんなにみすぼらしい格好をしても、画面に出ているだけで、魅力がスクリーンからあふれ出てくるような女優。

各キャラクターが立っているので、他の女優もそれぞれが主演のよう。それぞれ深みがあります。女は、色んな秘密があり、色んなことがあるけどやはり母親は強く美しい。途切れることのない、母親の愛情を感じます。

ペネロペのスタイル、ファッション、靴がとってもステキだった・・・ため息が出る。あー、この映画について好きなところが沢山ありすぎて、大変。ほんと、アルモドバルの映画は後を引くな・・・。

★★★★★
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by usamari | 2007-07-30 20:11 | た/な/は行の映画
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不幸な事故によって息子達をなくした夫婦の、喪失の物語。

ジョン・アービングの原作らしく、さらっとした空気とユーモアに包まれながら、どうしようもない深い喪失感を描く秀作。たぶん、この夫婦は息子の死の前からすでに関係が終わっていたんだろう。ただ単に、その事故がきっかけになっただけ。

新しい場所、新しい幼い娘とやり直すフリをしていたけど、どうしても出来なかった妻。時に子供っぽく、妻にどう接していいかわからない夫。男と女の感じ方の違いかもしれないけど、本当にお互いを信じて、家族というものを求めているのならば、乗り越えられたはずの事ができない。乗り越えても、もう同じ方向を向いていなかった。

ひとつひとつのエピソードがとても良く出来ていて、印象に残る。
特に作家の夫の「この世には開けてはいけない床のドアがある。そんな世界に子供を産んでいいかどうか迷う母親と、産まれていいのかと悩む胎児」の象徴的な話が印象的。人生の中で、誰にでも、開けてはいけない扉がある。わかっていても、いつかは開けてしまうであろう扉。その向こう側には、その人にしかわからない悲劇がある。

浮気を繰り返す夫。夫の助手の、若い男の子と浮気してしまう妻。見て見ぬフリをしながら、家族は続けていけない。幼い子供を産んだことを後悔し、親権を放棄し去ってしまう母親。自分を守るためにはそれしかなかったんだろう。子はかすがいにならない。夫婦って、一体なんだろう。

やっぱりキム・ベイシンガーは素晴らしい女優だ。そこはかとなく漂う色気、女性らしさ、表情だけで見せる深い寂しさ。彼女が去った後も、彼女の存在感の大きさに驚く。無邪気で賢い子供を演じるのは、あのダコタ・ファニングの妹!!末恐ろしい姉妹だ・・・。

ジョン・アービングの作品は、共感できる話は少ないものの、表面的にはユーモアを装いながら時にハッとするようなセリフ、エピソードがあり、私のお気に入り。おそらく人生に対しての真実であろう言葉が、さらっと出てきて色々考えさせられる。

扉を開けたとき、一人の人間であることを悟る。そして、一人で生きていかねばならないことに気づき、誰のものでもない、「自分の」人生を再生する。

個人的にはサイダー・ハウス・ルールよりオススメの、大人の作品でした。

2007.7.10 ★★★★☆
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by usamari | 2007-07-11 00:22 | た/な/は行の映画
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departed=死者、故人
これは、足を踏み外した死者たちの物語。そして、マーティン・スコセッシの復活の映画。

どうせ、インファナル・アフェアのリメイクでしょ?とあまり期待をせずに見たこの映画。いやーびっくり。いい意味で裏切られました!インファナル・アフェアがエモーショナルでウェットなドラマだとしたら、これはアメリカンスタイルのギャングスタムービー。別物になってます。自分は、香港スタイルでできない、ということをわかっているマーティン・スコセッシは、バックグラウンドを「アイルランド系アメリカ人のギャング映画」ということにし、自分の得意なスタイルでこの映画を作り上げた。天晴れ。

スコセッシといえばデ・ニーロ。今はディカプリオ。ギャング・オブ・ニューヨークとアビエイターでちょっとがっかりした私だけど、この映画では素晴らしいコラボレーションを見せてくれました。ディカプリオの演技が、この映画で飛躍した感じ。彼の映画を全て見ていますが、やっぱいい役者です。この映画の役者は、皆が皆最高の演技を見せています。マット・デイモン、ボールドウィン、マーティン・シーン、そしてそして、ジャック・ニコルソン。いやー老いてなお現役のこのオヤジ。ギラギラしまくってます。アドリブの部分が多かったということだけど、さすがの貫禄。いやらしいオヤジっぷり、ギャングのオーラがビンビン伝わってきます。

そして、最近いい演技をするようになったマーク・ウォールバーグ。口を開けば汚い言葉ばかりのびっくりな役柄だけど、脇役の中でも一番の儲け役?かも。光ってました。

オープニングからタイトル・クレジットまでの部分も、まるで「グッドフェローズ」のようでしびれました。おぉ?これはすごいかも?と鳥肌の立った部分が沢山あって、久々に見ごたえのある映画を見たなぁーという感じ。 ちなみに、スコセッシで好きなのは「グッドフェローズ」と「タクシードライバー」。この2作だけでも、この監督は天才だなぁと思ってしまう。

やっぱ私はギャング映画好きだなぁ。ゴッドファーザーシリーズにマーティン・スコセッシの映画、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ。どうしようもないならず者たちばかりだけど、いつの間にか引き込まれる自分がいます。 なぜか美学を感じてしまう。

主となる部分は同じだけど、クライマックスも違うし、インファナル・アフェアとは別映画になっているので是非映画館で男達の苦悩とスコセッシの職人技を見てください。音楽も最高。
こりゃ評判いいはずだわ。

Viva Gangstar!

Note
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ マット・デイモン ジャック・ニコルソン マーティン・シーン マーク・ウォルバーグ
2006年 アメリカ

「ディパーテッド」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

2007.1.22 ★★★★☆
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by usamari | 2007-01-24 00:45 | た/な/は行の映画
b0033799_22352480.jpg「ナイロビの蜂」と立て続けに見た、アフリカを舞台にした映画。1994年のアフリカ。ルワンダで民族対立が原因の大量虐殺事件が発生、欧米諸国や国連の無策が被害を拡大させる中、1200人もの人々をホテルに匿い、話術と知略を武器にその命を守り抜いた一人のホテルマンの奇跡の逸話を映画化。

俗に言う「ルワンダの大虐殺」を映画化。名前は知っていたものの、詳しい内容を知らず恥ずかしい限り。こんなことが行われていて、こんな人がいたのかと改めて知ってよかった。1994年なんて、ついこの間の出来事。たった12年前に、民族同士「ナタ」で殺しあう悲劇が起きていたなんて。今でも、世界のどこかで殺し合いが続き、隣同士が殺しあう。アイルランドの内戦を描いた「麦の穂をゆらす風」を思い出した。

主人公のホテル支配人は、最初家族だけを助けようと思う。でも、大量の死体、難民を見ているうちに家族を逃がして、自分はその難民達のために残ろうと決意する。聖人でもなく、普通の人間だったというのがうまく描かれていて、彼の苦悩に共感する。

やりきれないのは、ルワンダを見捨てる国連、各国の軍隊。これがイランやイラク、サウジアラビア、石油の取れる国であれば各国はこぞって軍を送って介入するくせに、何の価値も見出せないと後は勝手に殺し合いでもやってくれ、と軍を撤退させてしまう。何のために国連はあるのか?印象に残るのは、ジャーナリストのフォアキン・フェニックスが虐殺の映像を撮り、ニュースに載せるという。それを聞いた主人公が

「よかった、これで各国が助けに来てくれる」
「来なかったら?」
「あの映像を流したら来るさ」
「あのニュースを見ても、「酷いわね」と言ってディナーを続ける。そんなもんさ」

というやりとり。これは、私を含む日本人、先進国、世界中に言えること。その通りで、だからこそ恐ろしい。

「知る」ということは大事なこと。最初、この映画は日本で公開される予定はなかったけど、各映画祭での高い評判、ドン・チードルの演技の素晴らしさを観たいと一部の映画ファンが署名してやっと実現。こういう映画はどんどん公開して、皆が「知る」べきなのに、その機会さえ失われるところでした。

「ナイロビの蜂」と「ホテル・ルワンダ」を続けて観て、アフリカの様々な問題と歴史を知って思ったことがひとつ。世界は、アフリカがこのまま貧困と混沌の国であることを望んでいるんじゃないか・・・・そのほうが、他の先進国が儲かる。世界はそういう風に出来ているんじゃないか。そんな恐ろしいことを考えてしまった。

とにかく、この2本は見てほしい。と思わせる映画でした。

Note
監督:テリー・ジョージ
出演:ドン・チードル ソフィー・オコネドー ホアキン・フェニックス ニック・ノルティ
2004年 イギリス/イタリア/南アフリカ

2007.1.15 ★★★★★
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by usamari | 2007-01-15 22:35 | た/な/は行の映画
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庭いじりが趣味の、おとなしい英国外交官である主人公と、慈善活動に活発な妻。アフリカのナイロビで妻が何かの活動をし、何者かに殺されてしまう。捜査打ち切りになる中、夫は一人妻が何をしていたのか真相を探り、妻への想いを深めていく。

アフリカでは、新薬を作るため大手の製薬会社が人体実験を行っている。妻はその証拠を突き止め、殺されてしまう。製薬企業と官僚、世界の多国籍企業。アフリカという貧困、混乱した大陸で行われている人体実験。この映画自体はフィクションだけど、そのこと自体はノンフィクションだと思う。周りの裕福な先進国は、それを知っていて決して止めず、それどころか商売道具にしている。アフリカを食い物にして、栄えている日本を含む先進国。

監督のフェルナンデス・メイレレスは前作「シティ・オブ・ゴッド」でブラジルのスラム街の様子を、スピーディなカメラと乾いた演出で見事に切り取っていた。この作品も、アフリカの土ぼこりのする黄色い大地、夫婦の親密な様子を描くドキュメンタリータッチの映像、サスペンスシーン、青く冷たいイギリスのシーンと素晴らしい仕事を見せています。ロケならではの圧倒的な風景の美しさは必見。

この映画はサスペンスであり、ラブストーリーであり、アフリカの問題提議映画でもある。妻に近づくために、主人公が最後にした行為は究極。こんなラストだと思わなかったけど、結局何かに気づいて正しいことをしようとした人物は、そうなるしかない運命なんだろう。

気が強く、美しい妻を演じたレイチェル・ワイズはアカデミー助演も納得の演技。わがままで危なっかしいけど、とても魅力的な女性。レイフ・ファインズの静かな苦悩の演技も良かった。大げさな演出がなく、地味な映画に見られがちだけど観ておくべき映画のひとつです。

子供達のキラキラした瞳と笑顔が忘れられない。

Note
監督:フェルナンド・メイレレス
出演: レイフ・ファインズ レイチェル・ワイズ ユベール・クンデ
2005年 イギリス

2007.1.15 ★★★★☆
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by usamari | 2007-01-15 21:44 | た/な/は行の映画