コールド・マウンテン
2004年 11月 18日
監督:アンソニー・ミンゲラ
出演:ジュード・ロウ ニコール・キッドマン レニー・ゼルウィガー ドナルド・サザーランド
2003年 アメリカ
私はこの手の映画は苦手。しかもこのアンソニー・ミンゲラという監督があんまり好きじゃない。「ヘヴン」や「アイリス」なんていい作品の製作総指揮をしているものの、どうせ前作の「イングリッシュ・ペイシェント」(かなり面白くなかった・・・)みたいな作品だろうなぁ、と思って観てみたら・・・・
意外と面白かった!もちろんラブストーリーなんだけど、ラブストーリーだけにとどまらない、ちゃんとした「生活感」みたいなのがあった。
南北戦争によって引き裂かれた二人がどう生きたか、というドラマ。戦争のラブロマンスなんていっぱいあるし、結構苦手なジャンルではあるんだけどそんな中にも必死で生きる女性たちのドラマがあってよかった。何も出来なかったニコール・キッドマンが、たくましいレニー・ゼルウィガーが現れて生活力を身につけるところなど、レニーが出てきてからが断然面白い。鶏でさえも殺せなかったのに、銃まで構えて立派な南部女になっていく。ちょっと「風と共に去りぬ」を思い起こさせる南部魂!南北戦争って、アメリカの唯一の内戦。隣人が隣人を殺すこの戦争の無意味さ、リアルな戦闘シーン、歴史上のアメリカの汚点みたいなものをちゃんと描いていたと思う。監督がアメリカ人じゃないから、外国人から見たアメリカの歴史の視点があったんじゃないかな。
それにこの映画は、色んな俳優が出てます。主役も豪華だけど、突然フィリップ・シーモア・ホフマン、ジョヴァンニ・リビシ、ナタリー・ポートマン、ジェナ・マローンなんかがちらっと出てきます。好きな役者ばっかり!びっくりした。ボーっとしてたら見逃しちゃう。あとなぜか「White Stripes」のジャック・ホワイトが出てた・・・あれ??これ誰だっけ?と思ったら。映画初出演だったそうで・・・なかなかでしたよ!個性のある顔立ちしてるしね。
それにしても主役のジュード・ロウとニコール・キッドマンなんていう美しい顔の二人だと、やっぱり絵になるね!ジュリエット・ビノシュなんて絵にならないです。
あ、ちなみに皆知ってると思うけどドナルド・サザーランドは、今をときめく「24」ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)のお父さんですよ、奥さん!ちなみに私はドナルドお父さんのほうが好きです。
そしてこの映画は、レニー・ゼルウィガーの独壇場。彼女は本当に才能のある役者です。キュートで、たくましくて、南部なまりが似合う(そういえば南部出身だっけ・・・・)ちなみに私は「エンパイア・レコード」の頃からのファンです。
あとどいうでもいいけど、ジュード・ロウの頭が心配・・・・ハ○が進んでるような・・・ああいう顔立ちにはハ○はダメです。やばいです。
コールド・マウンテン オフィシャルサイト
2004.11.13 ★★★★
by usamari
| 2004-11-18 00:31
| あ/か/さ行の映画