Super Size Me
2005年 02月 05日
監督・出演:モーガン・スパーロック
2004年 アメリカ
久々に映画を観に渋谷シネマライズへ行った。相変わらず混んでるし、整理券もないので並ばなきゃいけないし、なんだかなぁー。いい映画をやってるんだから、もっとシステムを良くすればいいのに。
そういうことはいいとして、この映画。ちょっと前にアメリカで、肥満の2人の少女が「太ったのはマクドナルドのせいだ!」と訴えたことがきっかけで作られました。その時は「太った原因が、本当にマクドナルドのせいとは限らない。証拠がない」ということで却下されたそうです。ということは、逆に言えばマクドナルドのせいで太ったら、訴えても勝てるということ。そこに目をつけた監督兼被験者モーガン・スパーロックが、1ヶ月毎日3食マクドナルドの商品を食べるというドキュメンタリー。
1ヶ月の食生活を見せつつ、どうしてアメリカには肥満が多いのか?というところへ突っ込んでいろいろな人へインタビューをしていく。一番驚いたのは小学校の給食。あれを給食と呼べるんだろうか?あんなにお菓子とソーダが並んでたら、そりゃ子供はそっちを選ぶよ・・・・しかもフライドポテトを野菜って。まずそういう食に対する知識を小さい頃から学ばないと、肥満をなくすことは無理だと思う。ブッシュ政策のおかげで体育の時間がなくなり、「頭のいい肥満」が増えるんだろうなぁ。アメリカ人の食に対する執着のなさもちょっとびっくり。
これは日本にも言えることで、マクドナルドだけじゃなく吉野家や松屋、コンビニの食べ物、そういう「ファストフード」に肥満の原因となる脂肪分、糖分が多く含まれていて皆毎日のようにこういう食べ物を食べても自覚がない。
マックを食べ続けた結果、最後は予想を超えた病状がでてきた。こんなに体に悪くなるんだ・・・ってちょっと自分の食生活を反省。まぁ、私たちは普段そればかり食べているわけじゃないのでものすごいショックを受けたわけじゃないけど、ちょっとびっくり。日本には「和食」という素晴らしい家庭料理もあるんだから、自炊してヘルシーなご飯を食べないとね。
興味深いテーマですごくいい視点だし、自分の身を削って「病状」を見せてくれた監督はあっぱれだと思う。でも、もう少し突っ込んだ話をして欲しかったかな。マクドナルド本社にアポなし突撃取材とか(それじゃマイケル・ムーアだよ・・・・)それに、データの数字が多すぎて字幕を追うのが大変だった・・・・・
ちなみに、この映画が出来る前に「チーズバーガー法案」という要するにマック等のレストラン会社が訴えられないようにする法案が可決されたらしいです。まぁ、太るのも毎日マックを食べるのも自己責任ってことだそうです。そして私は未だにこの映画を観てからファーストフードを食べてません。
スーパーサイズ・ミー 公式サイト
2005.1.22 ★★★★
by usamari
| 2005-02-05 19:02
| あ/か/さ行の映画