キング・コング【KING KONG】
2005年 12月 26日
パワフルで、感動的な怪獣映画
この年末一番見たかった映画、キングコング!3時間もあるし、途中ダレたりするんだろうなぁーなんて思ってたけど・・・・まったくそんな心配なし!最後までスクリーンに集中しっぱなし。最後にどっと疲れが出たけど、久々に映画を見て鳥肌が立った。ものすごい迫力とスケールです。
オリジナルの1933年版キングコングは見たことないし、ゴジラのような怪獣映画だろうなぁーなんて思ったけどそこはピーター・ジャクソン。それだけじゃ終わりません。ドラマ部分がしっかりあり、とてもエモーショナルな映画になりました。怪物だけど気持は優しいキング・コング。今の男性にないものを全て持っています。愛する人を最後まで守り抜く強さ。高倉健さんバリの寡黙さ(ただしゃべれないだけ)に男気、子供のような無邪気さ。いやー、世の男性は見習ったほうが良いですよ(笑)すねたり、怒ったり、笑ったり、キング・コングの表情がとても豊かでいつの間にか彼に肩入れしている自分がいます。この映画は、キング・コングに共感し彼の視点から見れないと駄作になってしまう。あの表情があったからこそこんなに切ないラブストーリーになるんですね。
地図にない島、髑髏島は恐竜達の天国。途中は「ジュラシック・パーク」のように恐竜達がうじゃうじゃ出てくるけど、キング・コングとの対決シーンは「ジュラシック・パーク」なんて目じゃない。お見事!!息もつかせぬシーンの連続。そして、ラストの戦闘機との戦い。あのシーンも素晴らしいです。CGはこう使わなきゃ。全編体感アトラクションのようなGCの使い方と、今まで見たことのないようなアクションシーンにはらはらし、ナオミ・ワッツとキングコングの心を通わせるシーンで和ませ、緩急のつけ方が前にも増してうまくなっています。1930年代当時のN.Yの描き方、ラストの冬のN.Yで2人でスケートするシーン・・・・とても美しかった。
利己的な映画監督にジャック・ブラック。めちゃめちゃうまいけど、いつものジャック・ブラック節じゃなかったので私には少し物足りなかった。情けなさ満点のエイドリアン・ブロディに、キング・コングと2役で大活躍のアンディ・サーキス(「ロード・オブ・ザ・リング」ではゴラムもやってましたね)。父トム・ハンクスに負けじと頑張るコリン・ハンクス君も大きくなったね(親戚のお姉さん??)。そして、野獣も恋に落ちるほど美しいナオミ・ワッツ。歳が歳だけにどうかな、と思ったけど・・・往年の美人女優を思わせる美しさで、そりゃアップも撮りたくなるよねぇ監督、という感じでした。演技力と、アップに負けない美貌の持ち主です。
とにかく監督のキング・コングに対する愛情が伝わってきて、大満足。久々に「映画らしい映画」を見たなぁーという感じです。映画館の大画面でぜひ見て欲しい映画。
Story
1930年代初頭のニューヨーク。野心家で大胆不敵な映画監督カールは、かつてない冒険映画を撮ろうと、誠実な脚本家ジャック・ドリスコルと美しい女優アン・ダロウを加えた撮影クルーを率い危険な航海に乗り出す。やがて幻の孤島“髑髏島”へと辿り着いた一行。カールはさっそく撮影を開始するが、そのさなかアンが何者かにさらわれてしまう。救出に向かったクルーたちだったが、彼らはそこで想像を絶する世界を目の当たりにするのだった…。
NOTE
監督:ピーター・ジャクソン
出演: ナオミ・ワッツ ジャック・ブラック エイドリアン・ブロディ アンディ・サーキス コリン・ハンクス
2005年 アメリカ
キング・コング オフィシャルサイト
2005.12.25 ★★★★★
by usamari
| 2005-12-26 00:12
| あ/か/さ行の映画