オペラ座の怪人【THE PHANTOM OF THE OPERA】
2006年 01月 21日
見ごたえのあるミュージカル
なんとなくこの映画は映画館で見そびれてしまったんだけど、なかなか興味深く見ました。映画館で見たらもっと迫力があったかも。ストーリーがきちんとあるし、曲が気に入りました。最近のミュージカル映画は、スターが歌って踊ってノリも軽くてそれはそれで面白いんだけど、この映画はあえて大スターを使わず、それが良かったように思う。もちろん「オペラ」として見たら学芸会のようなものなんだろうけど、主役3人の歌はそれなりにうまいし、キャラクターに合っていて良かった。
ジョエル・シューマカーはほんっと幅の広い監督だと思う。色んなジャンルの映画作れるよね。その分浅くて私はあんまり好きじゃないんだけど。なんかどれも中途半端な気がする。だからこの映画も浅いっちゃ浅いんだけど、エンターテインメントとして見る分にはいいんじゃないかなぁ。私はこの「オペラ座の怪人」の舞台も見たことがないし、きちんとした話を知らなかったから、楽しめました。ただクリスティーヌの心情が伝わりづらい気がした。結局どっちなのあんた?!って。ファントムも、ラウルも可愛そうな気がした。
舞台セット、衣装、雰囲気はとても良かった。どことなく、ハリウッド映画というよりイギリス映画の雰囲気を感じたのは気のせい?音楽は、舞台を手がけたアンドリュー・ロイド=ウェバーという人が作っただけあって聞き応えがあります。クラッシックなオペラというより、現代っぽくちょっとロックな感じなのも良いですね。
オープニングの、壊れたシャンデリアが復活しモノクロからカラーへ変わる瞬間。ドロドロした愛憎物語の世界が始まる・・・・という素晴らしいシーンでした。モノクロシーンの、何十年後かにオペラ座を振り返るラウルが切ない。
ファントムはセクシーですね!!顔も言うほど醜くないし。確かに狂人化してますが。でも、純粋にクリスティーヌを想っていて、その愛情の表し方を知らなかっただけの哀れな男なんだなぁ、と同情してしまいました。完全に味方は出来ないけど、切ない。
クリスティーヌ役のエミーちゃん、すっごい可愛いです。「ミスティック・リバー」で初めて見たけど、純真無垢な役がぴったり。ああいうドレスも似合うし。ラウル役の人は知らないけど、なかなかのイケメンです。この3人は歌を吹き替えナシで歌ってるとのこと。素晴らしいです。
どうでもいいけど、ミニー・ドライヴァーはミスキャストじゃ・・・・下町のオバちゃんぽくて、オペラのプリマドンナには見えない。(単純に好きじゃないだけなんだけど)
オペラ座の怪人の話を知らない人はぜひ見て欲しい。単純に楽しめます。そしてあの有名なテーマ曲が頭の中をグルグル回ります・・・・
Story
1870年、パリ。華やかな舞台でにぎわうオペラ座は、一方で、仮面をかぶった謎の怪人“ファントム”の仕業とみられる奇怪な事件の頻発に揺れていた。そのファントムを、亡き父が授けてくれた“音楽の天使”と信じ、彼の指導で歌の才能を伸ばしてきた若きコーラスガール、クリスティーヌ。彼女はある時、代役として新作オペラの主演に大抜擢され、喝采を浴びる。幼馴染みの青年貴族ラウルも祝福に訪れ、2人は再会を喜び合う。だがその直後、ファントムが現われ、クリスティーヌをオペラ座の地下深くへと誘い出すのだった…。
Note
監督:ジョエル・シューマカー
出演: ジェラルド・バトラー エミー・ロッサム パトリック・ウィルソン ミランダ・リチャードソン
2005年 アメリカ/イギリス
オペラ座の怪人 オフィシャルサイト
2006.1.21 ★★★☆
by usamari
| 2006-01-21 20:18
| あ/か/さ行の映画