グアンタナモ 僕達の見た真実
2007年 02月 20日
「無実の青年たちは、テロリストとして2年以上も拘束された。絶望的な日々の中、希望を捨てず戦い続けた彼らが、自由を掴むまでの真実の物語。」
イギリスに住むムスリムの若者4人が、テロリストの疑いをかけられ、拘束され、キューバのグアンタナモ湾にある米軍基地に送られ、そこで過ごした日々を詳細に描いた映画。
もちろん実話で、彼らのインタビューを元にドラマ部分が入ります。人権を無視した虐待、拷問。軍による尋問は、コメディ??と思うくらいバカバカしい。オマエはテロリストだ、と責め続け、証拠をでっち上げ、精神を痛めつける。全体的に緊張感があり、見終わった後どっと疲れが出ました。
人質にされたり、アルカイダに惨殺された日本人もいましたが、どんな理由であれ無実の人をああいう形で拘束するのは許されないこと。”テロ撲滅”という大義名分のある国家に対して、個人の無力さを思い知ります。
「イン・ディス・ワールド」や「ウェルカム・トゥ・サラエボ」の監督らしく、訴えかけるものが強く、心に残ります。
今でも、グアンタナモには”疑わしい”という理由だけで、不当に500人もの人が拘束されています。あの基地が閉鎖されることを祈ります。
オフィシャルサイト
2007.2 ★★★★☆
by usamari
| 2007-02-20 23:50
| あ/か/さ行の映画