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by usamari
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

待望の、ティム・バートン最新作。

一言で言うと、グロくて切なくて面白かった・・・

ティムにしては珍しい、リアルな描写の復讐劇。日本に昔からあるような、普遍的な悲しいお話。

冒頭からミセス・ラベットのお店までの映像はほんっとに楽しく、御伽噺の幕開けのようなオープニング。ミュージカルだけに、「歌」に引き込まれるかどうかで面白さが変わってしまうと思うんだけど、ジョニー・デップの歌は、決してうまくはないんだけど本当に感情がこもっていて、歌がうまくて芝居の下手な役者がやるより全然よかったです。ティムが言っていたけど、クラッシックなナンバーも、ジョニーが歌うとロックのように聞こえて新しい、と。確かに。

くすくす笑ってしまう場面もあり(サシャ・バロン・コーエンなんて最高!)、美術と歌と役者が皆素晴らしく、ホラーとはいえ私は十分楽しめました。最後も美しく、悲しく、グっときましたよ。ヘレナ・ボナム・カーターが哀れ。

R-15ってそんな大げさな・・・と思ったら、本当に、ちょっとでも血が出るのがダメな方、ティム・バートンの作品を見たことがない方は楽しめないかも・・・・コスプレジョニー・デップが好きなら耐えられるかな??

途中、人を切りすぎて血がドバドバ出ているのを観て、「キル・ビル」を思い出してなぜか笑いが止まらなくなってしまった私・・・頭おかしいです。

純粋に人を愛する、ということと憎しみというのは本当に紙一重なんですね。純粋だからこそ、反動も大きく、残虐な行為さえもが美しく昇華すると勘違いしてしまうのかも。だけど、復讐は復讐しか生まず、悲劇の連鎖が続いてしまう。。。本当に悲しい物語でした。

2008.1.20 ★★★★
by usamari | 2008-02-11 16:57 | あ/か/さ行の映画