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movie+music+love=maimai


by usamari
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かもめ食堂

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの”猫が好き”キャスト。フィンランドのヘルシンキで日本食レストランを開いている小林聡美と、ちょっとワケありっぽい観光客や地元の人たちの出会いを描いています。

食堂の空間、主人公の部屋、フィンランドの景色、森、そういったものがとっても心地いい。ゆっくりしていて、無駄なものがなくて、シンプル。ストーリーはあってないようなもんだけど、退屈はしない。3人の絶妙な間で結構笑えるし、画面から漂ってくる空気に癒される感じ。

やはり皆芸達者だねー。小林聡美は、とっても魅力的でした。そして出てくる料理がどれも美味しそう!!本当に。シナモンロールのシーンで、おなかがすいてしまい、朝食べようと思っていたシナモンベーグルを思わず食べてしまった。

なんでフィンランドなのかとか、こんなに客がいなくて生活していけるのかとか、主人公たちの過去とか、ビザは大丈夫なのかとか、説明が全くなくリアリティは全然ないけどそんなもの必要ないんだろうね。つじつまの合わないことも沢山あるけど、そこがまた余計なものがなくていい。大人のファンタジーだね。過去を説明しないのは、今に必要のないことだから。話したくなったら話すんだろうし。

もたいまさこが帰国するかも、という時に、結構あっさりした主人公の「いつまでも同じ、ということはないんじゃないですか。人は変わっていくものだから」という言葉は、変わることはわかっていても、今が楽しいからいつまでも変わらず同じでいたいと思う私はハっとしました。さらっとこういう言葉が出てくる映画は好きです。

はーなんか癒された。
何かから逃げるように海外に行った彼女たちが癒されているのを見て、私も海外逃亡したくなった(笑)

2007.8.26 ★★★☆
# by usamari | 2008-01-25 15:06 | あ/か/さ行の映画

Sicko

マイケル・ムーアの最新作。
今までで一番評判が良いということで、早速見てきました!

確かに、今までのマイケルとは一味違う!ロジャー&ミーの頃からだいぶ大人になったようです(笑)見る人の心への訴え方がうまくなりました。いつもなら、自ら進んで保険会社の重役へ訴えに行くところを、ぐっと抑えて私達へ「行動すること」を託しています。

アメリカはご存知のように、国民健康保険がありません。その代わり、民間の保険会社に各自加入して、加入できない人は自力で治すか大病になったら破産。その問題もあるんだけど、この映画は「民間保険会社に加入している人」に焦点を当てたドキュメンタリー。

毎月高いお金を払って加入しているにもかかわらず、いざ入院、手術で給付される段階であれこれと理由をつけて給付を払わない保険会社。日本でもあることだけど(保険調査員とかいるもんね。保険金殺人とかあるし)、アメリカは異常。

骨髄移植が必要な夫は、マッチしたドナーが現れたにもかかわらず、保険会社がなかなかお金を給付しないために死んでしまった。高熱が出た娘を近くの病院へ運んだら、その病院ではその子の入っている保険会社の適用外だからと他の病院に行けといわれ、その途中に死んでしまった。22歳で子宮がんになった女性に、「あなたの年齢でそのがんはあり得ない」と支給されなかった女性。契約前に書くような類ではない些細な病気を記入していなかったと指摘され、保険契約を切られた女性。保険会社によって苦しめられている様々な人たちが出てきます。

まさに国民の命綱なのに、政府は保険会社の利益のために裏金をもらい、天下りをし、企業に有利な法案を通す。治療を拒否した(保険適用を却下した)医師のほうが給料が良く、ボーナスを支給したりする。

国民皆保険制度を公約にしたヒラリー・クリントンは、巨大な保険市場から目の敵にされ、その公約は抹殺されたしまう。国民健康保険にしたら、保険会社の利益が成り立たないから。

命を営利目的にしていいんだろうか?命に値段はないというけど、実際アメリカにはあるんだろう。お金を持たない人々は特に、最初から命はないも同然の扱い。

そんな人々や狂った社会のドキュメンタリーを、重くなくジョークさえ飛ばしながらテンポ良く見せる手腕はさすが。観客を飽きさせないドキュメンタリーは、色々な問題を幅広い人たちに知ってもらえるからマイケル・ムーアの功績は大きい。

ただ、アメリカは世界一の医療技術を持つ国だし、薬の開発もアメリカが一番。でも、その恩恵を受けられるのは一部の裕福層だけ。国として国民の健康を維持できないというのは第三国より劣ると思う。

日本も「医療構造改革」で民間へ保険を移行する動きがあるらしい。医療は大きい儲けになるから。どうしてそういう悪いところだけアメリカに倣うんだろ?もはや他国の話ではない。自分自身に降りかかってくるかも、と思うとゾっとする。。。
その辺のホラー映画よりよっぽど怖い映画です。

とりあえず、カナダ人と結婚するか、フランスに移住したくなる映画です(笑)

2007.9.8 ★★★★☆
# by usamari | 2008-01-25 15:05 | あ/か/さ行の映画
映画館で見そびれたこの作品。サントラまで買って準備万端だったのに(笑)

カンヌで上映されたとき、かなり批判されたらしく、評価も賛否両論。でも、私は好き。マリー・アントワネットという人物を通して複雑な歴史を見せる、というよりもただの女の子のお話、という感じでメルヘンチックなのがさすがソフィア・コッポラ。徹底していて良いです。やっぱ私はソフィア・コッポラの感覚が好きなんだなぁ。

世界中で、ダイアナ妃の次に有名であろうマリー・アントワネット。浪費家で頭空っぽのお姫様、そして悲劇のヒロイン。14歳でフランス皇太子へ嫁ぎ、18歳で最高の権力と財力を得てしまったらこうなってしまうんじゃないか、と思ってしまうけど。。。若いときなら朝まで遊んで、自分のしたいことして、ってやりたいよね。っていう、マリーに共感するように作られた映画。フランス革命なんて有名すぎて、ほとんど割愛。マリーの知らないところで突然暴動が起きてこうなってしまった。。。という感じ。

とにかくもう、全ての画面のドレスやら靴やらお菓子やら小物やら、かわいくってしょうがない!!本物のベルサイユ宮殿で撮影されただけあって、まさにメルヘンの世界。シンデレラとか、ディズニープリンセスを思い出してしまった。色調をパステルトーンにして、甘い甘いプリンセスの日常を監督らしく描いていてほんと萌えます(笑)映像はたまりません。

淡白でオタクで不器用なルイとセックスが出来ないことが悩みの種。子供ができないせいで不感症といわれ、宮廷内でバカにされて、鬱憤を晴らすように遊びまくるマリー。あれ、現代の奥さんと変わらなくない?(笑)でも後半は、財政が厳しいといわれダイヤモンドや宝石類はもういらない、とか国民に頭下げたり、最後まで夫と一緒にいる、と言い切ったり、ちゃんと成長しています。

確かに全てがさらっとしすぎているけど、ところどころに一瞬ハっとするシーンが入っています。サントラも良く、映像もかわいく、キルステン・ダンストもハマっていてそれだけでも、もう満足。特にラストシーンが最高に良い!

夢見心地とはまさにこのことだな、と思う。ちょっと切ない青春映画という感じ。これは、確かに頭の堅い批評家のおじさんたちにはわからない感覚だろうな(笑)

2007.9.9 ★★★★★
# by usamari | 2008-01-25 15:03 | ま/や/ら/わ行の映画
これまた映画館で見そびれた作品。

ビヨンセ、ジェイミー・フォックス、エディ・マーフィ、ダニー・グローバーが出演、そしてアメリカン・アイドルのジェニファー・ハドソンがアカデミー助演女優賞受賞という豪華なミュージカル。

モデルはどうやらダイアナ・ロスがいたシュープリームスのようだけど、私はあまり知らないのでその辺のウンチクはなんとも。とにかく60年代から70年代風の歌と音楽のショーの迫力はすごい!豪華でザ・エンターテインメントという感じ。

内容は売れないガールズグループの成功の物語で、目新しいものはなく、ベタベタなストーリー。栄光と挫折、仲間の裏切り、そして人生を見直すという。内容はあまりピンとこなかったなーーー。

この映画でよかったのはビヨンセの美しさとエディ・マーフィの演技。ジェニファー・ハドソンに食われてる、といわれるけどビヨンセはまさしくカリスマ。見ているだけで満足~ペネロペ・クルスと同じくらい、もっと見ていたい・・・と思わせる美しさ。エディ・マーフィーの深みのある演技、落ち目のスターという役どころが今のエディとかぶって、なんだか切なかった。ステージ上のエディは輝いていて、楽しくて、素敵でした。

助演女優賞のジェニファーは外見がアレだけに、歌は確かにうまいけど・・・・という感じ。演技もうまくないしね。正直、途中から彼女の歌に飽き飽きしてしまって、それで楽しめなかった気がする。ソウルといえばそうなんだけど、くどい。結局辞めさせられたのも自分のわがままのせいだし、大して生まれ変わってないじゃん、と思った。それを演歌のように歌い上げられても・・・彼女の歌声は、私には向かなかったようです。

監督のビル・コンドンは「シカゴ」の脚本家であり、「ゴッド・アンド・モンスター」の監督だから結構期待していたんだけど、これは作品賞ノミネートされなかったのも納得。主演が誰なのか、明確にわからなかったので誰に共感していいかもわからず、散漫な印象。

ショーの豪華さ、ビヨンセの美しいコスプレ?は満足だったのでまぁこんなもんかな、という感じ。それにしてもジェニファー・ハドソンこそがドリーム・ガールだね!関係ないけどアメリカンアイドルシーズン6のメリンダがこういう風にデビューしてくれたら嬉しいな。

2007.9.9 ★★★
# by usamari | 2008-01-25 14:55 | た/な/は行の映画

ヘアスプレー【HAIRSPRAY】

やっと見てきたよーーー!10月中旬より公開の「ヘアスプレー」。この映画は元々、あの変態監督ジョン・ウォーターズがオリジナル。伝説の女優(?)ディヴァイン、新人リッキー・レイクが話題を呼んだミュージカルです。

60年代、ボルティモア。超おデブさんの女子高生トレーシーは、歌と踊りが大好き!偶然、地元TVのショーへ出る機会があり一躍人気者に。でも、美人でスリムなライバル母娘がトレーシーとこれまたおデブの母に罠を仕掛け、トラブルに巻き込まれてしまう。そんな中、一大イベント「ミス・ヘアスプレー」コンテストが迫ってきて・・・・?!

とにかく明るく楽しく、素直に見れる映画です。とはいえそれだけではなく、人種差別もテーマなのです。60年代はまだ黒人に対する差別があり、ボルティモアのような田舎ではまだ激しくて、トレーシーのような自由な考えの持ち主は少ない。でも、トレーシーの家族や友達が味方になり、田舎町の考えを変えてゆく。

新人のニッキー・ブロンスキーちゃんが超デブなのにキュートで、歌も踊りもカワイイのです。最後には美人に見えてくるから不思議。人間外見じゃないのね、っていう見本のような映画。オリジナルの毒っ気が薄まっている分、万人ウケしてハリウッドらしい映画になっていますが。。。

ファットボーイ・スリムのミュージックビデオでのダンスが見事だったクリストファー・ウォーケンのダンスも必見。ミシェル・ファイファーのイヤな女っぷりも天晴れ。クィーン・ラティファの迫力、今アメリカで大人気のザック・エフロンの爽やかさ、キャストも豪華!ザックは日本じゃまだそんなに認知度がないので、この機会にチェックしてみては!10月頭にプロモーションで来日予定。

ただ・・・・
ジョン・トラボルタ(デブのお母さん役。女装でキモい。。)はどんなもんだろ。歌も下手だしダンスはデブの特殊メイクしているからかキレがなく、とにかく異様に浮いてます。この映画の条件が、「お母さん役は女装、主演は新人」ということで始まったので(昔のオリジナルがそうだったから)、まぁトラボルタなら話題性もあるだろうということだと思うけど。。。サタデー・ナイト・フィーバーのトラボルタが好きだった人は泣くよ(笑)

でもとにかく冒頭から踊りだしたくなるくらい、キュートでワクワクする映画です。60年代の衣装もとってもカラフルで、目にも楽しいミュージカル。久々に素直に「面白かった!」と言える映画でした。映画館でぜひ!

2007.09.14 ★★★★☆
# by usamari | 2008-01-25 14:54 | た/な/は行の映画