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movie+music+love=maimai


by usamari
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ボルベール<帰郷> 【VOLVER】_b0033799_20122575.jpg


いやーーー良かった。

ペドロ・アルモドバルの最新作。主演のペネロペ・クルスと脇を固める6人の女優が全員カンヌで女優賞に輝いた、というウワサの映画。

ストーリーに関しては、予備知識ナシで見たのですが、それがまた良かったのかも。アルモドバルなら、ハズレなし!というのが改めてわかった。

スペインはラ・マンチャの村の女性達はたくましく、したたかで、美しい。ストーリーはサスペンス、母と娘の確執と許容、そして帰郷への想い、今までのアルモドバルにしてはそこまで変質的でもなく、観やすい作品。冒頭から、あれっ!こう来るか!!と良い意味で期待を裏切られ、テンポ良くストーリーが進んで行き、クギヅケになって思わずラストでは泣いていました。

とんでもないことが起こっていても、彼の映画はそれがサラっとエピソードのひとつ、伏線のひとつとして描かれ、根底にあるテーマがしっかりしているから、ブレることがない。どんなにシリアスなことが起こっていても、コメディのように笑えるかと思いきや次のシーンは残酷な場面だったり、感情の揺さぶり方が名人芸です。

相変わらずカメラワーク、色使いも冴えていて、いくつかのシーンははっとするほど。だから、彼の映画は印象に残るシーンばかり。ペネロペの胸を真上から撮り、包丁を洗うシーン。お母さんが、ベッドの下から娘の足を見ているシーン。真っ赤な血の色。などなど。ペネロペが、ボルベールという歌を歌うシーンは素晴らしい。

ペネロペ!!!トム・クルーズの元彼女、ちょっとカワイイけど・・・あまり好きじゃないなぁと思っていたら!!もう、すごい女優さん。今まで気づかなくてごめんよ。と謝りたくなった。容姿の素晴らしさもさることながら、深みのある演技、感情の表し方に圧倒された。やっぱり英語での映画より、母国の映画がいいんだろう。どんなにみすぼらしい格好をしても、画面に出ているだけで、魅力がスクリーンからあふれ出てくるような女優。

各キャラクターが立っているので、他の女優もそれぞれが主演のよう。それぞれ深みがあります。女は、色んな秘密があり、色んなことがあるけどやはり母親は強く美しい。途切れることのない、母親の愛情を感じます。

ペネロペのスタイル、ファッション、靴がとってもステキだった・・・ため息が出る。あー、この映画について好きなところが沢山ありすぎて、大変。ほんと、アルモドバルの映画は後を引くな・・・。

★★★★★
# by usamari | 2007-07-30 20:11 | た/な/は行の映画

坐骨神経痛

お久しぶりです。

お仕事も決まり、さぁこれから!という時に、腰を痛めてしまい。
医者に行ったら「軽い坐骨神経痛です」とのことです。

うーーーん
腰の病気とは無縁だっただけに、痛いのなんのって。
腰が痛いのってこんなに大変だったのね。
世の中のおじいちゃんおばあちゃん、大変だね。日常生活がこんなに不便になるとは。

くしゃみをすると激痛。
前かがみになれないので、床のモノが拾えない。足のつめが切れない。
ジーンズなどパンツがはけない。
座っているだけでだるい。

しかも、健康保険がなかったので病院がバカ高かった。
まぁ、この痛みに比べたらしょうがないか。

お仕事は来週月曜日からにしてもらいました。

健康って、大事ですね。。。
# by usamari | 2007-07-30 20:07 | diary
ドア・イン・ザ・フロア 【Door in the floor】_b0033799_04356.jpg


不幸な事故によって息子達をなくした夫婦の、喪失の物語。

ジョン・アービングの原作らしく、さらっとした空気とユーモアに包まれながら、どうしようもない深い喪失感を描く秀作。たぶん、この夫婦は息子の死の前からすでに関係が終わっていたんだろう。ただ単に、その事故がきっかけになっただけ。

新しい場所、新しい幼い娘とやり直すフリをしていたけど、どうしても出来なかった妻。時に子供っぽく、妻にどう接していいかわからない夫。男と女の感じ方の違いかもしれないけど、本当にお互いを信じて、家族というものを求めているのならば、乗り越えられたはずの事ができない。乗り越えても、もう同じ方向を向いていなかった。

ひとつひとつのエピソードがとても良く出来ていて、印象に残る。
特に作家の夫の「この世には開けてはいけない床のドアがある。そんな世界に子供を産んでいいかどうか迷う母親と、産まれていいのかと悩む胎児」の象徴的な話が印象的。人生の中で、誰にでも、開けてはいけない扉がある。わかっていても、いつかは開けてしまうであろう扉。その向こう側には、その人にしかわからない悲劇がある。

浮気を繰り返す夫。夫の助手の、若い男の子と浮気してしまう妻。見て見ぬフリをしながら、家族は続けていけない。幼い子供を産んだことを後悔し、親権を放棄し去ってしまう母親。自分を守るためにはそれしかなかったんだろう。子はかすがいにならない。夫婦って、一体なんだろう。

やっぱりキム・ベイシンガーは素晴らしい女優だ。そこはかとなく漂う色気、女性らしさ、表情だけで見せる深い寂しさ。彼女が去った後も、彼女の存在感の大きさに驚く。無邪気で賢い子供を演じるのは、あのダコタ・ファニングの妹!!末恐ろしい姉妹だ・・・。

ジョン・アービングの作品は、共感できる話は少ないものの、表面的にはユーモアを装いながら時にハッとするようなセリフ、エピソードがあり、私のお気に入り。おそらく人生に対しての真実であろう言葉が、さらっと出てきて色々考えさせられる。

扉を開けたとき、一人の人間であることを悟る。そして、一人で生きていかねばならないことに気づき、誰のものでもない、「自分の」人生を再生する。

個人的にはサイダー・ハウス・ルールよりオススメの、大人の作品でした。

2007.7.10 ★★★★☆
# by usamari | 2007-07-11 00:22 | た/な/は行の映画

最近見た映画。

ご無沙汰です。

暑いですね!
部屋のクーラーが壊れ、ピンチな私。。。。扇風機と冷風機?みたいなのでしのいでいますが、夏本番になったら本当にヤバイです。家が暑いって、無職なのに行くところないし、最悪です。

最近見た映画・・・

●有頂天ホテル
結構期待していたんだけどなぁ。
なーんかグダグダ、話も無理やり、香取慎吾の演技もヤバイ・・・・設定はすごく面白いのに。そして出演者は豪華なのに。三谷幸喜・・・・「ラヂオの時間」のころの間やキレはどこへ行ってしまったのでしょう。残念。
★★

●トゥモロー・ワールド
なんでこの邦題にしたんだろう。これじゃ興味沸かないって。
突然変異で子供が産まれなくなった近未来。世界は荒れ果て、各国は鎖国し、望みのない世界で奇跡的に生まれた赤ちゃんを守る物語。なぜ子供が生まれなくなったか、バックグラウンドの説明がなくとってもシンプル。そして迫力のあるカメラワークは秀逸。戦場の長回しは必見です。マイケル・ケインの演技はさすが。見て損はなし。ラストのあっさり感も良い!
★★★☆

●ZODIAC
劇場で。デイビッド・フィンチャー最新作、大好きなジェイク・ギレンホール主演となれば見るしか。そして内容は私の好きな実話サスペンス。実際にいた猟奇殺人犯を追ううちに、追っている側が道を踏み外していくというゾクゾクする話。未解決事件というのがまたそそる。。。長かったけど、最後まで飽きずに見ることができました。フィンチャーぽい映像はあまりなかったけど、その分丁寧に映画を作っていてのめりこんでしまった。さすがです。ま、ファイト・クラブにはかなわないけど(笑)
★★★★

●硫黄島からの手紙
「父親達の星条旗」より好き。アメリカ映画なのに、ここまで日本が作ったような映画は今までなかったんじゃないだろうか。これ日本映画だよ。さすが、やるなぁイーストウッド。
悲しい、感動、というのとはまた違う、現実を淡々と見せ付けられた感じ・・・・本当はもっともっと悲惨だったんだろうけど、映画としてこれは優れていると思います。
★★★☆

●トランスアメリカ
ずーっと見たかった映画。性同一障害の主人公。男だったころ作った子供が、主人公に会いに来る。その子供も男娼で、父親を見たことがない。見た目が全く女性の主人公は、女性になる手術を控え、ひょんなことから子供とN.YからL.Aまで旅をするハメに。しかも自分の身分は明かさず・・・・そして芽生えていく、親子としての絆。でも、お涙頂戴モノではなく、淡々と時におかしく描いていて好感が持てます。そして、のんびりしたアメリカ南部の風景・・・・ロードムービーっていいですね。旅に出たくなります。脚本が良く出来ているし、演技も素晴らしい。主人公は女性だけど、どう見ても「女性になり損ねた男」にしか見えず!これは見るべき。
★★★★★

今年はあまり映画見ていないなぁ・・・原付がなくなったので、ツタヤに行くのが面倒臭くなってしまった(笑)
# by usamari | 2007-06-28 20:17 | 映画あれこれ
今まで30年と6ヶ月ほど生きてきましたが。

いまだかつてないほど、ものすごい勢いで色んなことが起こります。
最高の気分と最低の気分を行ったりきたり、の6ヶ月。2007年になってから何かがおかしい!と思ったら、厄年なんですねーーー。

まだ6ヶ月で、10年くらい経った気分。こりゃ老けるの早いわ・・・

こないだ行きつけの美容院の仲良しスタイリストさんに、幸運の水晶ブレスレッドをお借りしました。ずーっとつけていなきゃいけないんだけど、男物だからぶかぶか。でもずっとバッグに忍ばせていますよ。いいことがあるといいな・・・・。でもいいことがあると、悪いことがおきたときの落差が激しいんだよね・・・・・。もー神頼みしかない!と思う今日この頃。

でもでも。
まだまだ人生っていろんなことが起こるんだろうなぁ。

近況

最近良く聞く音楽はザ・フラテリス。アークティックのセカンドアルバムも良いですね。
映画は「ZODIAC」観てきました。ああいうドロドロ、実話ベースのサスペンスは大好きです。ゾクゾクしちゃいました。

アルモドバルの新作(ぺねろぺちゃんが出てるやつ)と、デイビッド・リンチの新作、ウディ・アレンとスカーレット・ヨハンソンの「スクープ」が早く観たいですね。

スカーレットといえば、「プレステージ」観てきましたが、うーん、いまいち。構成やテーマは悪くないけど、別にそれほど面白くもなかったなぁ。という感じ。時代設定や衣装、マジックのねたばらしなんかは面白く観れましたが。相変わらずスカーレットちゃん、エロかったな(笑)

あっ
ちなみに、良く行く美容室の私の担当の子は、こないだミスユニバースに輝いた森なんとかちゃんの応募用写真撮影の担当をした子です。いつの間にか昇進してたし、どんどんビッグになっていくなぁーー。野心家で常に勉強の姿勢を忘れない、いい子ですよ。
# by usamari | 2007-06-19 16:57 | diary